センターの紹介

ホーム > センターの紹介 > 理念・目的・目標

理念・目的・目標

1. 看護師特定行為研修の理念

福島県立医科大学の理念は、個人の尊厳に対する深い配慮と高い倫理性を基に、①県民の保健・医療・福祉に貢献する医療人の教育及び育成、②最新かつ高度な医学および看護学の研究と創造、③全人的・統合的な医療を提供することです。

本学における看護師特定行為研修は、在宅医療から高度急性期医療に及ぶ地域包括ケアシステムの充実を念頭に、チーム医療の中心的な存在となり得る看護師を養成することを目的とします。ひいては本学での研修を通じて、より適切で効率的な医療を福島県内のみならず全国に広く推進したいと考えます。

2. 背景

団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降には高齢者人口・要介護者数の増加が見込まれるため、高度急性期から在宅医療まで、患者の状態に応じた適切な医療を、効果的かつ効率的に提供する新たな医療提供体制の整備が望まれています。一方、医療の高度化・複雑化が進む中で、質が高く安全な医療を提供するためには、各医療従事者が専門性を発揮しつつ、業務を分担・連携し適切な医療を提供する『チーム医療』の推進が不可欠と考えられます。

このような背景のもとで、2015年秋に厚生労働省は看護師特定行為の研修制度を策定し、2025年までには10万人以上の看護師の育成を目指しています。

3. 特定行為研修の目的・目標

本研修は、在宅医療から高度急性期医療の現場において、医療安全に配慮しつつ、高度な臨床能力を発揮できる、チーム医療のキーパーソンである看護師を養成すること、並びに看護師が自己研鑽を継続できる基盤を構築することが目的です。

特定行為研修修了後は、医師または歯科医師の作成した手順書に従い、ある一定の診療補助行為の実践を可能にするものです。

研修目標
1)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、重要な病態の変化や疾患を包括的にいち早くアセスメントし、必要な治療を理解し、ケアを導くための基本的な能力を身につける。
2)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、患者の安心に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実践する能力を身につける。
3)
問題解決に向けて他職種と効果的に協働する能力を身につける。
4)
看護実践について自己研鑽し標準化する能力を身につける。
5)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、当該特定行為を行うための知識、技術及び態度の基礎を身につける。
6)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、手順書による指示の内容を確認し、実施の可否を判断し、実施及び報告の一連の流れを適切に実施することができる。